自分を肯定することがもたらした変化
先週、パリとロンドンへ行ってきた。
パリは今回が初めてだったけれど、ロンドンは去年の11月に続き2度目の訪問だった。
実は、前回のロンドンには、少々苦い思い出がある。
まったく旅慣れしていない兄と私の二人だけでの旅。
大丈夫だろうか?ちゃんと日本に帰って来られるのだろうか?などと、行く前からずっと不安でいっぱいだった。
そして、行ってからもあれこれ心配したりしていたら、ロンドンを全然楽しめなかった。
なので、今回ロンドンへは、昨年のリベンジも兼ねてどうしても行ってみたかったのである。それも、一人で。
行ってみると、昨年とはまったく違う自分でいられることに心底驚いた。
昨年はスリなどのトラブルを警戒して、地下鉄などで常にビクビクしていたし、英語がよく聞き取れないことで、お店の人などと話すときにオドオドしてしまっていた(笑)
それで、声が小さくなるから、相手に聞き返されてしまうのだけれど、そのことで自分に自信が持てなくなり、ヘコんでしまっていた。
今振り返ると、負のループにどっぷりハマっていたと思う。
結局、最後までこのドロ沼から抜け出せないまま帰国した。
今なら、思いっきり笑えるのだけれど、当時の私にはそんな余裕は1ミリもなかった(笑)
さて、今回はどうだったかというと…。
パリでもロンドンでも、リラックスして自然体の自分でいられたのである!?
欧米人だらけの中にいても、臆することなどまったくなかった。
というより、自分が日本人で外国人であることすら、すっかり忘れていたようだった(笑)
去年、ロンドンで外国人だらけの中でオドオドしていたのが、今回は特に外国人だと意識することもなく、同じ人間くらいにしか思っていなかった自分に気づいた。
この違いは、一体なんなのだろう?
去年のあの頃の自分と、今の自分との違いは何なのだろうか?
そう考えたときに、真っ先に思い浮かんだのは、自分を肯定しているかどうか?ということだった。
そう、去年ロンドンに行った頃の私は、自分に厳しくこんな自分じゃダメだと、常に自分にダメだしばかりしていた。
しかも、完璧主義者でもあった。
今年に入って、長年勤めた会社を辞め、何者でもなくなった自分とひたすら向き合い続けてきた。
すると、ようやくありのままの自分を認め受け入れることが出来るようになってきた。
良いところも、悪いところもすべてひっくるめて自分なのだと、生まれて初めて自分を肯定出来た。
すると、人にどう思われるかなんて、他人の目が気にならなくなった。
おまけに、他人のすることが気にならなくなり、どうでもよくなっていった。
だから、外国でも同じように自分がどうとか他人がどうとかが、気にならなかったのだろうと思う。
今回の旅でも、相変わらず英語はあまり聞き取れなかったし、フランス語なんてまったくチンプンカンプンだった。
でも、オドオドすることなく落ち着いて対応していたら、何とかなっていた(笑)
去年の自分は、一体どこへ消えたんだろう?
今回の旅は、変化成長した自分を確認する為の旅だったのかも知れない。
なんだか、そんな気がした。